2 水をいくら飲んでも身体は「みずみずしく」なれない
あなたも、塩気のある食べ物を食べたとき、お茶や水を飲みたく
なりますよね。「そんなの当然じゃない」と思われるかもしれませんが
ではなぜ塩辛いものを食べると、ノドが渇くのでしょうか?
このメカニズムこそ、実はアンチエイジングに必要な「細胞に届く水」
のポイントなんです。人間の体内では、塩分は水分とセットになり
常にくっついて動いているからなんです。
たとえば、下痢や嘔吐をすると、水分が大量に体外に出ます。
このような時、脱水症状にならないようにと真水を飲むと
またまた下痢をしたり吐いたりした経験はありませんか?
これは、下痢や嘔吐で失われた水分というのは、水だけではなく
塩分を含んだ体液だからなのです。ただでさえ、下痢や嘔吐で
体内の塩分が減ってしまったところに真水を飲めば、より塩分が
薄くなってしまいますよね。
そのため、塩分濃度の低下を防ぐために、身体は水分の吸収を
拒否するのです。この症状を「自発的脱水」といいます。
このように、人間の身体は生きるために、常に水と塩のバランスを
自動調節しているのです。
細胞は、細胞と同じ水と塩のバランスの水分なら取り込みますが
バランスの悪い塩分を欠いた水分は細胞の外にはじき出してしま
うのです。
海の魚は真水の川では生きられませんよね、これと同じことなのです。
塩分が不足することによって、細胞内では取り込まれるべき水分が
吸収されず、細胞が脱水症状になります。
みずみずしさを欠いた細胞が、様々な老化現象を引き起こすことは
前にも書いた通りです。
最初に書いた「塩分を多く含む食べ物を食べた後にノドが渇くのは?」の答えは
塩分と水分の調節のために身体が要求しているからなのです。
どうせ水分を摂るのなら、アンチエイジングに有効なバランスのいい
水分を摂りたいものですよね。全身の細胞を若々しく保って人は
老化をしません。
「みずみずしい細胞」を保つためには、塩分・ミネラル分を含んだ水分を
うまく摂ることが必要なのです。
PR