身体の乾燥を食い止めて老化を防ぐアンチエイジングのためには「腎」への血流を増やして、排泄力を高めること。そのためには「ニンジン・リンゴ・塩ジュース」や「生姜紅茶」などの「不老飲料」のほか、老化を止める食べ物を摂ることが一番です。
これからご紹介します「老化防止の基本食事法」も、排泄力を高め、身体にたまった余分な水分を出すのに最適のものです。そして細胞に必要な水分が吸収されるため、老化を防ぐばかりか、太りすぎや高血圧、糖尿病、ドライアイから不眠にいたるまで「乾燥」が原因で起こるあらゆる不調を改善する効果を得ることができます。
朝食
「ニンジン・リンゴ・塩ジュース」を朝食代わりに。
「ニンジン・リンゴ・塩ジュース」だけの朝食にすることにより、体内の余分な水分を排出させます。
もし、「このジュースを飲むと身体が冷える感じがする」という人は前述の「生姜紅茶」にすればOKです。このときは黒砂糖、もしくはハチミツを加えてお飲み下さい。
「生姜紅茶」は「ニンジン・リンゴ・塩ジュース」を飲んだ後、昼食までの間のお腹が空いたときに飲むのもOKです。
要は、朝はお腹が空いていないのに、無理をして固形物を摂らないことが肝要なのです。
昼食
そば。または軽い和食、またはパスタ(トマトソース系)、ピザ(キノコや魚介類のもの。タバスコをかける)etc.
そばは、ざるそば、とろろそば、わかめそばなどがおすすめ。ネギやワサビ、七味唐辛子などの薬味をたっぷりかけて食べる。
そば以外なら、先にあげたものを腹七分目程度で食べることをおすすめします。いずれの食べ物も、身体を温める作用が強いメニューです。
夕食
和食を中心に、好きなものをすきなだけ食べてもOK。アルコールが好きな人は、飲み過ぎない程度にしっかりお飲みいただいてもかまいません。
大切なことは、よく噛み、楽しんで食べることです。
※ 朝食から夕食までの間、空腹を感じたらいつでも生姜紅茶をお飲み下さい。黒砂糖をおやつ代わりに口にしてもかまいません。
胃腸に負担をかけない食べ方
人間の生理には「吸収は排泄を阻害する」という大原則があります。食べ過ぎると、消化吸収のために胃や小腸に血液が集まりすぎてしまい、排泄器官であります腎臓や大腸、直腸にまで血液が回らないのです。よって、身体全体の排泄力が衰えるとともに、「腎」への血流も減っていきます。
逆に、「入れる」量を減らせば「排泄」もよくなります。
「断食」がいい例です。「断食」をして2~3日たちますと、吐く息が臭くなったり、尿の色が濃くなります。目ヤニや鼻クソが出る。ときには舌の表面に苔のようなものものがべったりと表れる(舌苔(ぜつたい))など、さまざまな排泄現象があらわれます。
そこまでしなくても、私たちは毎日軽い断食を行なっています。
夜眠ってから朝起きるまでの間は、誰しもが軽い「断食」状態です。だから、朝起きたときに吐く息は臭いが強く、尿の色は濃いのです。1章でも書きましたが、朝食を英語ではbreakfast(断食をやめる)というのは、そうした背景があってのことです。
「断食」を行なったあと、大量に食べると、腹痛や下痢、吐き気、ひどい場合は腸捻転を起こすことすらあります。休んでいた胃腸にとって、普通の食事は負担が大きすぎるのです。ですので、普通「断食明け」は、まず薄い重湯、翌日は濃い目の重湯、おかゆ・・・という形で、徐々に胃腸を慣らしていきます。
これは、前日の夕食から10時間以上間があいた朝食も同じです。
つまり、「朝はどうも食欲がなくて・・・」というのは当然なのです。しかし、身体からそういう信号が出ているにもかかわらず、「朝食をしっかり摂らなければ」と無理やり食べ物を口に入れている人がよくいます。
食欲がないのは、身体が食べることを必要としていない証拠です。無理に食べては、かえって毒なのです。「でも、これから一日、働いたり、動いたりするのに栄養が不足するのでは?」と心配される方もいらっしゃるでしょう。
たしかに、脳細胞や筋肉細胞などは糖分だけから栄養を得て活動をしています。もし、血液中の糖分が不足しますと「低血糖発作」(イライラ、動悸(どうき)、不安、ふるえ、失神・・・)が起こります。しかし、タンパク質が欠乏しても「低タンパク発作」などという症状はありませんので起こりません。
よって糖分は生きていく上で必要不可欠のものといえるでしょう。
そこで、前述しました「ニンジン」・リンゴ・塩ジュース」や、黒砂糖あるいはハチミツを入れた「生姜紅茶」を飲めばいいわけなのです。
これならば、1日の活動に必要な糖分やビタミンなどを補いつつ、胃腸に負担をかけることがありません。身体からの排泄力が高まって、発汗・排尿・排便のすべてが良くなります。その結果、身体からは不要な水分が取り除かれて、本来必要としていた細胞に水分が届くことになるのです。
昼食は、「断食明け」のおかゆに相当する程度の軽い食事を摂ればいいのです。
つまり、先に書きましたそばなどです。そして、夕食は、好きなものを好きなだけ、好きなように食べても1日の総カロリー量は減っています。食べたいものを我慢するストレスもたまりません。
乾燥していた細胞を潤し、老化を防ぐアンチエイジングをしたければ、この「老化防止の基本食事法」を摂るのが一番の早道なの
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3 老化に「待った!」をかける「腎」のしくみ
身体の乾燥を防ぐには、身体の中にたまった水分を取り除き細胞に
必要な水分をきちんと吸収させることが重要です。
つまり、
アンチエイジングに一番手っ取り早い方法は、まずたまった
水分をジャンジャン外に出すことです。
そのためにはどうしたらいいのか。それはズバリ!水を排出する働きを
する「腎」をよく働かせることなのです。
通常、身体の水分の大部分は、腎臓から尿として排出されます。腎こそ
いうならば「ダムの役割」をしており、「体内の水管理」はすべて腎にかか
っているのです。
だから、腎のことをおろそかにしますと、乾燥や老化は止まりません。
「毎日、夕方になると足がむくんでパンパンになってしまいます。
どうすればいいでしょうか?」という方には、後日ご紹介しますが「アンチ
エイジングに有効な腎の働きをよくする生活法」をおすすめします。
この生活法を実践しますと、「足のむくみが取れました。それに3kgも
ダイエットできました!」とか「足がスリムになって、前より細いブーツ
がはけるようになりました。なんだか身体も軽いです」「全体的に痩せ
られて、目まいも消えました」などなど喜びの声がすぐによせられます。
みんな、一様に「足のむくみ」を取るつもりで「腎の強化」に努めた
結果、それ以上の効果を実感されているのです。このように、
腎の
働きがよければ、身体から余分な水分が抜けて体調がよくなります。
その上、身体そのものが若返りアンチエイジングできるのです。
漢方では、老化のことを「腎虚(じんきょ)」といいます。
聞き慣れない言葉ですが、文字通り「腎に力がなくなる(虚になる)」
状態のことをいいます。老化が腎の働きと切っても切れない関係に
あることを示しているのです。
「最近、急にお尻が細くなった」「明け方、足がつってよく寝た気がしない」
こうした、症状に覚えがある方は、間違いなく腎虚です。
ほかにも
「腰が痛い」「ひざが痛い」「足がむくむ」「お小水に力がなくなる」
「EDになった」などはすべて「腎虚」といえます。
西洋医学では、「腎」とは腎臓だけを指しています。一方、漢方では
アドレナリンやコチゾールなど、人間の活力に関わるホルモンを出す
副腎(ふくじん)も腎なのです。生殖器も腎に含まれるため、女性ならば
卵巣、子宮も腎であり、男性は睾丸(こうがん)、精巣も腎になります。
また、泌尿器(ひにょうき)、さらには生命力そのものまでも「腎」として
扱っているのです。生命力の根幹を握る部分が「腎」だからこそ
「腎」=生命力であり、「腎虚」=老化となるわけです。
実際、
腎が弱ると前述のような症状に加えて、「骨がボロボロになる」
「皮膚がカサカサとひどく乾燥する」「肌が土気色になる」「老眼・白内障
になる」「耳が遠くなる」などの老化現象が次々と現れてきます。腎の
衰弱を放置すれば、老化へまっさかさまです。加速する老化にストップ
しアンチエイジングするためには、今からすぐ「腎虚」を防ぐ必要があり
ます。
■アンチエイジングには欠かせない「腎の強化」
ここまで書いてきた症状で気づかれた方もおれるでしょうが、腎虚の症状
はこのように「下半身」にまつわるものが多いのです。細胞に吸収されず
に余った水分が、重力の関係で、下へ下へと落ち、ヘソの下にたまります
ちょうどそこに位置する臓器が、腎臓や泌尿器、生殖器などの「腎」にあ
たります。その結果、たまった水分によって腎は冷やされ、働きが衰えて
いくのです。
そもそも、余分な水分を排出する最大の器官が、腎臓なのです。冷やさ
れて機能が低下してしまったら、ダブルパンチを受けるようなものです。
いってみますと、過酷な豪雨にさらされ、決壊寸前のダムのようなもの
です。そのような状態が続くうちに、ついにダムが決壊して「腎虚」の症状
出てくるとお考えいただければわかりやすいでしょう。
老化の大敵である「腎虚」も、余分な水分によってもたらされているわけ
です。これ以上あなたの腎を疲弊(ひへい)させてはいけません。
そのためには、まず「腎」を強化し、「余分な水分を出すこと」に努めまし
ょう。余計な水分を出せば出すほど、細胞がみずみずしくなるのです。
アンチエイジングには「腎」の強化が欠かせないのはこのためなのです
腎の強化のための効果的な食事や運動があります。その具体的な対策
方法を、次回よりご紹介していきたいと思います。
アンチエイジングの素は「体内を乾燥させない」こと!のまとめ
知らず知らず「パサパサの身体」になっていませんか
○ 「ノドの渇き」「雨の日の不調」「汗かき」「γ-GTP値が高い」「下半身が
太い」などの症状は「体内の乾燥・老化」が進んでいる証拠
○ 「腰やひざの痛み」「足のむくみ」「精力低下」…といった下半身の異変
には、とくに警戒が必要。「腎」の老化が「全身の乾燥・老化」に直結
○ 「塩辛い食べ物を食べるとお茶や水を飲みたくなる」ように「身体が欲し
がる水分」上手に補給することが大事。
水毒対策に、おすすめの漢方「五苓散」です!
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