アンチエイジングに効果期待の「食べ物」
身体を温めて胃への血流を増やしてやれば、腎の機能は高まります。
前に書きました「
身体を潤すアンチエイジングな「基本の食事法」」と
ともに重要なのが、「腎を強化する食材」です。
身体を温める食べ物を食べて、排泄を促すこと。それを日常的に行う
ことで、乾燥を防ぎ、アンチエイジングすることができます。
私たちは生姜やニンニクを食べれば、身体が「ポッポッ」と熱くなるのを
感じますし、逆にキュウリやスイカを食べますと、全身が冷えていくの
を実感します。
漢方では、生姜や味噌のように食べると身体が温まるものを「陽性食
品」キュウリやトマトなど食べると身体が冷えるものを「陰性食品」と区別
し健康増進や治療をする上で重要な指針としています。
「陽性」、「陰性」の区分は、食べ物だけの話ではありません。宇宙のあ
らゆる現象には「陽」と「陰」に分けられています。
それは、人間の体質にも当てはまります。
「陽性」とは乾燥、熱、収縮という性質であり、「陰性」とは湿(水)、冷え、
拡張という性質です。
よって、「陽性体質」の人は筋肉が発達し、身体が温かく、よく動き回る
「ずんぐりむっくりの赤ら顔おじさん」などは、陽性体質の典型的な外見
です。
活動的ではあるものの、食べすぎがたたって、ガンや脳梗塞、心筋梗塞
などの病気で命を落とすことが多いです。
一方の「陰性体質」の人は、筋肉が少なく水分や脂肪が多いタイプです
身体がいつも冷えているために、肩こり、だるさ、めまい、頭痛、便秘ま
たは下痢などの不定愁訴(ふていしゅうそ)に悩まされる。低血圧やうつ
アレルギー疾患などが多いのも特徴です。「色白でひょろっとした体型、
あるいは下半身だけ太い体型、白髪になりやすい」などの外見が多い
です。
つまり、身体に水分が多くたまっているために、「老化」が早いのです。
ただし、日頃からあそこが痛い、ここが痛いと訴えているにもかっかわら
ず死に直結する病気にはなりにくく、比較的に長生きされるようです。
大きく分けまして、男性は「陽性体質」、女性は「陰性体質」とされてきま
したが、男性でも陰性体質の人もいらっしゃいます。
最近の日本人は、
身体を冷やしすぎる生活習慣によって「陰性体質」に傾いている人が
非常に多いようです。
いってみますと、「陽性体質」の人は身体の中が夏の状態であり「陰性
体質」の人は冬の状態です。
これらのことより
・「陽性」の人は、身体を冷やす食べ物=「陰性食品」を多く摂る
・「陰性」の人は、身体を温める食べ物=「陽性食品」を多く摂る
ようにすればいいでしょう。
これにより、身体のバランスがとれ、若返りに欠かせない「腎」の働きが
もっとも良くなります。
シワ、白髪、手や顔の肌のパサつき、下半身デブなど、身体の乾燥に
よる老化現象に陥っている人は、例外なく身体の状態が「陰性」に傾い
ています。つまり、身体の乾燥を防ぐアンチエイジングのためには、
「身体を温める食材」を多く摂ることが不可欠なのです。
次回の記事に、「陰性体質」の人がどのような食べ物を選び、あるいは
避け、またどのように調理していけばいいかを見分けるポイントを上げ
る予定です。
避けたほうがいい食べ物であっても、調理の仕方や食べ方の工夫によ
って「陰」が「陽」になることもあります。
あまり堅苦しく考えず、ポイントだけおさえてさえいれば、身体が自然に
食べたいものを示してくれるはずです。
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身体の乾燥を食い止めて老化を防ぐアンチエイジングのためには「腎」への血流を増やして、排泄力を高めること。そのためには「ニンジン・リンゴ・塩ジュース」や「生姜紅茶」などの「不老飲料」のほか、老化を止める食べ物を摂ることが一番です。
これからご紹介します「老化防止の基本食事法」も、排泄力を高め、身体にたまった余分な水分を出すのに最適のものです。そして細胞に必要な水分が吸収されるため、老化を防ぐばかりか、太りすぎや高血圧、糖尿病、ドライアイから不眠にいたるまで「乾燥」が原因で起こるあらゆる不調を改善する効果を得ることができます。
朝食
「ニンジン・リンゴ・塩ジュース」を朝食代わりに。
「ニンジン・リンゴ・塩ジュース」だけの朝食にすることにより、体内の余分な水分を排出させます。
もし、「このジュースを飲むと身体が冷える感じがする」という人は前述の「生姜紅茶」にすればOKです。このときは黒砂糖、もしくはハチミツを加えてお飲み下さい。
「生姜紅茶」は「ニンジン・リンゴ・塩ジュース」を飲んだ後、昼食までの間のお腹が空いたときに飲むのもOKです。
要は、朝はお腹が空いていないのに、無理をして固形物を摂らないことが肝要なのです。
昼食
そば。または軽い和食、またはパスタ(トマトソース系)、ピザ(キノコや魚介類のもの。タバスコをかける)etc.
そばは、ざるそば、とろろそば、わかめそばなどがおすすめ。ネギやワサビ、七味唐辛子などの薬味をたっぷりかけて食べる。
そば以外なら、先にあげたものを腹七分目程度で食べることをおすすめします。いずれの食べ物も、身体を温める作用が強いメニューです。
夕食
和食を中心に、好きなものをすきなだけ食べてもOK。アルコールが好きな人は、飲み過ぎない程度にしっかりお飲みいただいてもかまいません。
大切なことは、よく噛み、楽しんで食べることです。
※ 朝食から夕食までの間、空腹を感じたらいつでも生姜紅茶をお飲み下さい。黒砂糖をおやつ代わりに口にしてもかまいません。
胃腸に負担をかけない食べ方
人間の生理には「吸収は排泄を阻害する」という大原則があります。食べ過ぎると、消化吸収のために胃や小腸に血液が集まりすぎてしまい、排泄器官であります腎臓や大腸、直腸にまで血液が回らないのです。よって、身体全体の排泄力が衰えるとともに、「腎」への血流も減っていきます。
逆に、「入れる」量を減らせば「排泄」もよくなります。
「断食」がいい例です。「断食」をして2~3日たちますと、吐く息が臭くなったり、尿の色が濃くなります。目ヤニや鼻クソが出る。ときには舌の表面に苔のようなものものがべったりと表れる(舌苔(ぜつたい))など、さまざまな排泄現象があらわれます。
そこまでしなくても、私たちは毎日軽い断食を行なっています。
夜眠ってから朝起きるまでの間は、誰しもが軽い「断食」状態です。だから、朝起きたときに吐く息は臭いが強く、尿の色は濃いのです。1章でも書きましたが、朝食を英語ではbreakfast(断食をやめる)というのは、そうした背景があってのことです。
「断食」を行なったあと、大量に食べると、腹痛や下痢、吐き気、ひどい場合は腸捻転を起こすことすらあります。休んでいた胃腸にとって、普通の食事は負担が大きすぎるのです。ですので、普通「断食明け」は、まず薄い重湯、翌日は濃い目の重湯、おかゆ・・・という形で、徐々に胃腸を慣らしていきます。
これは、前日の夕食から10時間以上間があいた朝食も同じです。
つまり、「朝はどうも食欲がなくて・・・」というのは当然なのです。しかし、身体からそういう信号が出ているにもかかわらず、「朝食をしっかり摂らなければ」と無理やり食べ物を口に入れている人がよくいます。
食欲がないのは、身体が食べることを必要としていない証拠です。無理に食べては、かえって毒なのです。「でも、これから一日、働いたり、動いたりするのに栄養が不足するのでは?」と心配される方もいらっしゃるでしょう。
たしかに、脳細胞や筋肉細胞などは糖分だけから栄養を得て活動をしています。もし、血液中の糖分が不足しますと「低血糖発作」(イライラ、動悸(どうき)、不安、ふるえ、失神・・・)が起こります。しかし、タンパク質が欠乏しても「低タンパク発作」などという症状はありませんので起こりません。
よって糖分は生きていく上で必要不可欠のものといえるでしょう。
そこで、前述しました「ニンジン」・リンゴ・塩ジュース」や、黒砂糖あるいはハチミツを入れた「生姜紅茶」を飲めばいいわけなのです。
これならば、1日の活動に必要な糖分やビタミンなどを補いつつ、胃腸に負担をかけることがありません。身体からの排泄力が高まって、発汗・排尿・排便のすべてが良くなります。その結果、身体からは不要な水分が取り除かれて、本来必要としていた細胞に水分が届くことになるのです。
昼食は、「断食明け」のおかゆに相当する程度の軽い食事を摂ればいいのです。
つまり、先に書きましたそばなどです。そして、夕食は、好きなものを好きなだけ、好きなように食べても1日の総カロリー量は減っています。食べたいものを我慢するストレスもたまりません。
乾燥していた細胞を潤し、老化を防ぐアンチエイジングをしたければ、この「老化防止の基本食事法」を摂るのが一番の早道なの